緑に囲まれた自然豊かな大阪商業大学のグラウンドに響く強烈な打球音。バッターボックスには渡部聖弥(ワタナベ セイヤ)くんの姿が!
夏の甲子園に24回出場し、多くのプロ野球選手を輩出してきた広島県の広陵高校出身の渡部くんは、強打者でもあり、サードとセンターの両方を守ることができるユーティリティプレイヤーでもあります。
高校2年生の夏以降は主に外野手としてプレーしてきた渡部くんですが春のリーグ戦では4年ぶりのサードの守備もそつなくこなしていました。
4年ぶりとなると感覚が鈍るのでは!?という質問にも「久しぶりに試合でサードを守ると新鮮な気持ちになりました、試合途中に守備位置が変わったとしても問題ないです!」と笑顔で胸を張って話してくれました。頼もしいです( ̄_, ̄ )
1.「4年間で15kgアップ!?」
身長177cm、体重88kg。強肩強打、プロ野球選手と並んでいてもわからないくらいの身体つきをしている渡部くん。実は高校時代はほっそりしていたのだとか…
今のたくましい身体を作り上げたのは、下宿先の寮母さんの手作り料理!ごはんもおかずも毎日おかわりし放題!そのおかげで大学に入学してから体重は15kgアップ‼
時にはおかわりに行くのが少し面倒で、マンガ盛りにしてしまうこともあるそうです(^^)/
野球の話をしている時は常に真剣な眼差しの渡部くんですが、食事の話をしている時は表情が柔らかくなり、本当に寮母さんの手作り料理が大好きなんだな~!マンガ盛りのごはんをほおばっている渡部くんを見てみたいな~!と思いました。
2.「初めての一人暮らし」
大学生になって広島から関西にやってきた渡部くん。 高校時代から実家を離れて寮生活をしていたものの、やはり初めての一人暮らしは大変!一方で、「一人暮らしを始めてから少し自由な時間ができました」と話してくれたので、スポーツをしている方はオンとオフの切り替えが大切なのではないか?と思い、渡部くんのリフレッシュ法を聞いてみると…
その答えは「釣り!!」
きっかけは、小さいころに家族とよく一緒に釣りに出かけていたこと。広い海に釣竿を投げ入れることで、悩みや心配事を忘れられてスッキリするのだそう(´▽`)
普段から野球のことを忘れることなく生活していると言っていた渡部くん。そんなストイックな渡部くんにもリフレッシュできる釣りの存在があって良かった~、となぜか私が安心(^^;)
3.「高校時代、寮の同じ部屋で過ごしたのは!」
高校時代は3月の侍JAPAN×欧州代表戦のメンバーにも選出された明治大学の宗山塁くんと寮の同じ部屋で生活していました。
実は朝が苦手な渡部くんは、毎朝宗山くんに起こしてもらっていたそうです!
最初は丁寧に起こしてくれていたとのことですが…
いつの日からか無言で部屋のドアを開け、(朝の点呼に行くぞ)という圧で起こされるようになり、「遂には塁が動くだけで起きられるようになりました!」と教えてくれました。
この思い出話は今でも会った時によく話題になるんですって(^^♪ 同級生の2人ならではの空気感が思い浮かんでほっこりしますよね♪
もし2人がプロで同じ球団に入団したら、同じ寮で宗山くんに起こしてもらう生活が再スタートするのでは!?とワクワクしながら聞いてみると渡部くんは「そうですね!」と即答でした(^^)/
宗山くんにも伝えておきますね!(^^)!
4.「ドラフト指名されることはゴールではない」
今回の取材で何度も渡部くんが口にしていた言葉は、「ドラフト指名されることがゴールではない」でした。プロの世界に入ることはもちろんの目標ですが、その先で活躍するためにも秋のリーグ戦で勝ち進み、神宮大会に出場して優勝するという大学野球だからこその目標もあります。
とにかく大学野球まで全力でやってきた中で、悔いなく自分らしくやれた。という強い気持ちでドラフト会議当日を迎えたい。これが渡部くんの思いです。
ドラフト指名されることだけではなく、その先のことまで考えながら日々努力している渡部くんの意識の高さに刺激を受けました…‼
取材を終えて
バッティング練習を終えると、渡部くんも後輩たちと一緒に打球を回収していたのが印象的でした。最高学年であっても自分が打ったボールは自分で拾いに行く。そんな姿勢には「広陵高校、大阪商業大学の後輩たちから憧れられる選手になりたい」という渡部くんの気持ちが表れているようにも感じました!
プロというスタートラインに立ち、その先で活躍できるようにまずは残りの学生野球生活を楽しみながら頑張ってほしい!応援しています‼
渡部くん以外にも富山監督をはじめとする大阪商業大学硬式野球部の方たちにも良くしていただいて、無事に取材初日を終えることができました。
大阪商業大学硬式野球部のみなさん、ありがとうございました(^_^)/
坂下 侑香 Yuka SAKASHIATA