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2026/10/2 新着情報
【ドラフトまでの軌跡2026】第9回 角田楓斗(富士大) 投手
2026年9月12日 北東北大学野球秋季リーグ戦 ITOKEN 80th スタジアムよこて
富士大7-0ノースアジア大(7回コールド)
 

角田楓斗(富士大) 投手 178㎝83㎏ 右投右打 東奥義塾



© 西尾 典文
 

大学生、特に投手の場合は4年という長い期間の中で安定した成績を残し続けるのが年々難しくなっている。要因としては故障や相手チームから対策されるなど様々なものがあるが、最終学年になると大学日本代表に選ばれて国際大会に出場した疲労もあって、調子を落とす選手は多い。そんな中で今年高いパフォーマンスを発揮し続けているのが富士大のエースである角田楓斗だ。春のリーグ戦では4勝1敗、防御率1.13でMVPとベストナインを受賞。続く大学選手権でも2試合、12回を投げて3失点、22奪三振をマークするなど見事な投球を見せた。さらに7月に行われた国際大会のWCBCでもアメリカ代表を相手に2試合、3回1/3を投げて自責点0、4奪三振と結果を残してチームの優勝にも貢献。秋のリーグ戦でも4勝0敗、防御率1.76と安定した投球を見せてチームを春秋連覇に導いて見せた。

 

最後に現地でピッチングを見ることができたのがこのノースアジア大との試合だ。1回こそヒットと四球で二人の走者を背負ったものの、後続から三振を奪い無失点で切り抜けると、2回から6回までは一人の走者も許さない完璧な投球でチームの勝利に貢献した。ストレートは筆者のスピードガンで最速152キロをマーク。最近の大学生ではそこまで突出した数字ではないが、角田の素晴らしいところはアベレージの高さにある。確認できた限りこの日最も遅いストレートでも148キロであり、平均の球速も150キロ前後に達しているのだ。スピードガンの数字が全てではないが先発投手としてはプロでも上位であり、その数字に見合うだけの威力も申し分なかった。

 

そして角田の持ち味はストレートのスピードだけではない。コントロールと変化球についても年々着実にレベルアップしているのだ。昨年までは立ち上がりや試合中盤に制球を乱すシーンも目立ったが、この日は大きく外れるボールも少なく、最後までストライク先行で勝負することができていた。変化球もストレートと同じ軌道から鋭く変化するカットボールとスプリットで空振りを奪い、少しスピードを落としたスライダー、さらに遅いカーブもカウントをとるボールとして使うことができている。全てのボールの完成度の高さは間違いなく大学全体でもトップクラスと言えるだろう。

 

富士大では近年金村尚真(2022年日本ハム2位)、佐藤柳之介(2024年2位)が上位指名でプロ入りしているが、大学4年時点での力は角田の方が上という印象を受ける。それだけに1位の12人に名を連ねる可能性も高そうだ。

 


西尾 典文 Norifumi Nishio


1979年生まれ。愛知県出身。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材する熱血スポーツライター。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説を務め、「原石発掘!ドラフトハンター」や「プロ野球仮想ドラフト会議」にも出演。

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