浅野翔吾(高松商) 3年 外野手 171cm 86kg 右投右打
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毎年予定を組むのに苦労する高校野球、夏の地方大会。そんな中で今年最も優先度が高かったのが浅野翔吾(高松商)である。昨年夏の甲子園でもホームランを放つなど既に有名選手だが、注目していたのは上位候補に相応しいかどうか。171cmという小柄な外野手ということもあって、その実力を疑問視する声があることも確かである。春は太ももを負傷したこともあって四国行きは見送ったが、この夏は初戦となる対坂出戦に足を運んだ。
この試合、浅野は1番、センターで出場。そしてハイライトはいきなり訪れることとなる。1回裏の第1打席、3球目の変化球をとらえた打球はレフトポール際への先制ホームランとなったのだ。注目された夏の第1打席、それもファーストスイングでいきなりホームランを放つというのはやはり只者ではない。厳しいマークもあってヒットはこの1本のみだったが、第4打席でも犠牲フライを放ち、その滞空時間の長さにも驚かされた。
ボールを待つ姿勢、タイミングのとり方、そしてフォロースルーの大きい豪快なスイングはいずれも高校生とは思えないレベルにある。スタンドには多くのスカウトが集結していたが、その話ぶりからも上位でないと指名できないという空気が感じられた。昨年に続く夏の甲子園で更に評価を上げるのか。そのプレーぶりにぜひ注目してもらいたい。
西尾 典文 Norifumi NISHIO