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2024/10/17 新着情報
【ドラフトへの軌跡2024】第10回 宮原駿介(東海大静岡キャンパス) 4年 投手

2024年9月29日 静岡学生野球秋季リーグ戦 富士球場
静岡産業大2-1東海大静岡キャンパス

 

宮原 駿介(ミヤハラ シュンスケ)(東海大静岡キャンパス)
4年 投手 174㎝83㎏ 左投左打 静岡学園

 


© 野球太郎

 ドラフト候補となる選手のプレーを現場で見ていると、最初の印象が良くても2度目以降は欠点が気になるというケースも多い。ただ今年の候補で見る度に着実に良くなっていると感じた数少ない例が東海大静岡キャンパスの宮原駿介だ。その名前が評判になり始めたのは昨年春のこと。プレーを実際に見たのは5月に行われた東海地区大学野球連盟の優勝決定戦で、リリーフで登板した宮原は140キロ台中盤のスピードはマークしたものの、全体的にばらつきは多く、変化球やコントロールもそこまで目立つものはなかった。昨年秋のリーグ戦で成績を残し、12月には大学日本代表候補合宿にも召集。紅白戦では結果を残すことはできなかったものの、ストレートの勢いは順調にアップしている印象を受けた。


 ドラフト候補になるという確信を得たのは今年6月の大学日本代表候補合宿だ。ストレートだけでなく変化球でもしっかり腕が振れ、大学トップレベルの打者を圧倒。残念ながら代表メンバーからは落選したものの、スカウト陣に与えたインパクトも大きかっただろう。そしてドラフト会議前の最後に投球を見たのがこの試合だ。3回まで1人の走者も許さない完璧なピッチングを披露。4回と8回に1点ずつを失い、味方の援護がなく残念ながら競り負けたものの、9回を2失点、9奪三振で完投とさらに成長した姿を見せた。ストレートは最速150キロをマーク。終盤は少し落ちたものの、それでも140キロ台中盤はコンスタントに記録しており、アベレージのスピードも高い。変化球では130キロ台後半のカットボールと130キロ前後のスライダーを投げ分け、どちらも打者の手元で鋭く変化する。近くで視察したスカウトからもその変化の鋭さに驚きの声があがっていた。


 地方リーグでプレーしており、全国大会への出場もないためどうしても報道は多くないが、今年の大学生左腕では上位の力を持っていることは間違いない。展開次第では早い段階で名前が呼ばれることも十分に考えられるだろう。


西尾 典文 Norifumi NISHIO


1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。2017年からはスカイAのドラフト会議中継で解説を務め、2021年・2022年・2023年には仮想ドラフト会議にも出演。
アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する熱血スポーツライター。

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