第54回明治神宮野球大会・決勝戦(11/20)生中継

【作新学院vs星稜】
作新学院は初戦に続いて準決勝でも関東第一に逆転勝ちと勢いに乗る。
打線は２試合でチーム打率.288。スタメンのうち５人が２試合連続で安打を放っており、上位から下位まで切れ目の少ない攻撃を見せている。
投手は、エース小川哲平(２年)が準決勝でもリリーフしたため、決勝は他の投手からつないで、小川哲平に最後を任せるプランが予想される。初の秋の日本一に輝けるか？
 
１回戦から３試合を勝ち上がってきた星稜は、準決勝で打線がつながり５回コールド。16安打を放ったことで、チーム打率は.326まで上がった。主将の芦硲晃太(２年)が準決勝で５打数４安打６打点と絶好調だ。
投手は準決勝で登板がなかったエース左腕・佐宗翼(２年)の先発が予想される。２試合10イニングで与四死球２とコントロールの良さが持ち味。
松井秀喜さん(元メジャーリーガー)が主将だった1991年以来の優勝を狙う。
 
勝った高校の所属地区に来春のセンバツ神宮大会枠が与えられる。
当落線上にいる高校にとっても、ドキドキの試合となりそう。
 
大学決勝
【青山学院大学vs慶應義塾大学】
史上５校目の大学野球４冠へあと１勝と迫った青山学院大学は、準決勝で登板がなかった下村海翔(４年/阪神ドラフト１位)の先発が予想される。２回戦では７回途中まで投げて、球数は100。中１日はリーグ戦でも経験しており、完投で春は体験できなかった胴上げ投手を狙う。春の胴上げ投手・常廣羽也斗(４年/広島ドラフト１位)は準決勝で142球を投げて完投も、リリーフで登板する意向を示している。
打線は準決勝で欠場した主将の中島大輔(４年/楽天ドラフト６位)が復帰できるかに注目が集まる。副主将で準決勝３安打の中野波来(４年)、本塁打を放った中田達也(２年)ら脇を固める選手が好調だ。
 
２年前に大学野球４冠を達成できなった慶應義塾大学は、今度は４冠を阻む側に回った。準決勝で２打席連続本塁打の廣瀨隆太(４年/ソフトバンクドラフト３位)を中心に、青山学院大学の投手陣からどこまで得点を取れるか？
先発は準決勝で登板がなかった今季無敗の外丸東眞(２年)が予想される。後半に谷村然(４年)ら４年生投手陣がリリーフするかも注目だ。
 
今季のプロ野球、アマチュア野球の公式戦ラストゲーム。
好ゲームに期待したい。
（スポーツライター・松倉雄太）