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2024/11/24
第五十五回記念大会明治神宮野球大会 決勝戦見どころ!
高校の部
第1試合(決勝)
横浜高(関東地区)vs広島商業高(中国地区)
両校とも準決勝を延長タイブレークで勝ち上がった。
松坂大輔投手を擁した1997年以来の優勝を狙う横浜は、準決勝で背番号1の左腕・奥村頼人(2年)が好投。決勝では初戦で完封した織田翔希(1年)の先発が予想される。準決勝では2番手で4イニングを投げ48球。休養日を挟み中1日でどんなピッチングを見せるか。明徳義塾の池崎安侍朗(2年)、東洋大姫路の阪下漣(2年)と世代屈指の好投手が相手だったこともあり、チーム打率は2試合で.178。準決勝で1番・阿部葉太(2年)が2安打と当たりが戻ってきたことで、攻撃の起点としたい。
中国地区の高校で神宮初優勝を目指す広島商は準決勝で背番号1の右腕・大宗和響(2年)が10回184球を投げたため、中1日とはいえさすがに登板はなさそう。初戦で先発した左腕・徳永啓人(2年)は準決勝と合わせて135球。新チーム結成から2枚看板でやってきただけに、決勝での登板は徳永が有力だ。攻撃は2試合でチーム打率..233。旧チームから主力の1番・小田健登(2年)が準決勝で3安打2打点。横浜と同様、1番打者がポイントになりそうだ。
大学の部
第2試合(決勝)
青山学院大学(東都大学野球連盟)vs環太平洋大学(中国・四国三連盟)
4年生にとっては学生野球ラストゲーム。彼らの多くが高校3年生だった2020年はコロナ禍で高校野球の全国大会が中止になったが、45682人が高校野球部員(硬式)として登録された。今年の大学4年生の野球部員は5610人。
決勝では両チーム合わせて16人の4年生部員がそれぞれの立場でラストゲームに臨む。
天理大学との延長タイブレークの熱戦をサヨナラ勝ちした青山学院大学は、今年こそ大学4冠(春秋リーグ戦、大学選手権、神宮大会)への挑戦権を手にした。ローテーション通りなら、初戦で8回途中まで投げた中西聖輝(3年)の先発が予想される。捕手・渡部海(2年)と智辯和歌山で2021年夏の甲子園で優勝したバッテリーが再び日本一バッテリーになれるかにも注目が集まる。打線では主将の佐々木泰(4年)、準決勝で代打の西川史礁(4年)をどの場面で起用するか。サヨナラタイムリーの初谷健心(3年)は8打数4安打で打率.500と好調。1番に上がった藤原夏暉(3年)も2安打を放ち、機動力でも貢献。決勝でも塁上をにぎわせると藤原の俊足がゲームのポイントになるかもしれない。
1回戦から勝ち上がり、全国大会で初の決勝進出を果たした創価大学は3試合でチーム打率.320。来秋ドラフト上位候補の3番・立石正広(3年)は準決勝でレフトスタンドに2ランを放った。3試合で12打数8安打。手がつけられなくなってきた立石を、青山学院大学バッテリーがどう対するか。先発は2回戦で8回まで無失点だった左腕・田代涼太(4年)が予想される。総力戦でつないで、最後は左腕・齋藤優羽(3年)で締めて初めての日本一を手にしたい。
(スポーツライター・松倉雄太)